モノに人を合わせるのではなく、人にモノを合わせる

トテらぼ。の小柳です。

 

今回のテーマは

「モノに人を合わせるのではなく、人にモノを合わせる」

 

福祉用具業界における選定や適合調整の際、
大事になる視点の一つです。

 

車いすを例に挙げます。

 

病院や介護施設、公共施設やショッピングモールなどに備品として置いてある車いす。

 

いわゆるレディメイド(既製品)車いすがほとんどだと思うのですが

レディメイド車いすについてはこちらをご参照ください

レディメイドならではの特徴があります。

 

それはおおよその寸法がほぼ同じであるということ。

 

これは車いすの寸法がJIS規格(日本工業規格)によって定められていることによります。

 

メーカーや商品のコンセプトによっても差はありますが、
少なくとも一施設に設置してある備品はだいたい規格が同じであることが多いです。

 

面積の広い病院施設などの中において、
足腰の筋力に不安がある方などが一時の移送のために使用されるのであれば何ら問題はありません。

 

しかしこれが連続2~3時間以上座りっぱなしであることを強いられるとなると話は変わってきます。

 

 

我々一人ひとり身長が大きい人間もいれば小さい人間もいますし、
体重体格も人それぞれまちまちです。

 

服や靴の場合は様々なサイズがあり、
身長、体格、足のサイズなどによってモノを選ぶことができます。

 

人にモノを合わせるという視点です。

 

しかし規格がひとつであることが多い車いすの場合、
身長や体格が大きかろうが小さかろうが強制的に車いすに身体を合わせざるを得ない状況が発生します。

 

モノに人を合わせるという視点です。

 

これが健常者であれば都度自分で姿勢を変えたりして対応ができるのですが、
虚弱高齢者や重度障害者の方の中には、
自力で姿勢を直すことができない方もいらっしゃいます。

 

試しに一度、
ご自宅の椅子何でもいいので崩れた姿勢のまま修正せず30分以上座ってみてください。

 

きっと身体のどこかが苦しくなってくると思います。

 

これが2~3時間以上も続く苦しみ。

 

筆舌に尽くしがたいものであると思います。

 

モノに人を合わせるということはそういうことなのです。

 

 

在宅ケアの現場では介護保険法による福祉用具レンタルが可能となっていますので、
完全とは言えないまでも比較的ユーザーさんの体格や生活状況に合わせた福祉用具の選定や適合調整が容易になりました。

 

さらに細かくユーザーさんに合わせる必要がある場合クリアしなければならないハードルはありますが、
身体障害者総合支援法によるオーダーメイドも可能な場合があります。

 

ただこれが施設となると話が変わってきます。

 

施設内における福祉用具については原則個人持ちのものか、
施設内備品によって対応していかなければなりません。

 

よほど福祉用具に理解のある施設でもない限り、
利用者さんの体格に合わせてサイズの調整や交換ができるようなラインナップの揃え方をしているところはそう多くはありません。

 

その中においてできる対策は3つです。

1.現状あるものの中で工面しながら対応する。(推奨)

2.現状あるものを魔改造して対応する。(非推奨)

3.新しい物品の購入やレンタルを施設側に掛け合っていく。

  (条件が合えば推奨)

1.現状あるものの中で工面しながら対応する
たぶんこれが一番現実的な対応であると思います。

 

病院や介護施設の方からよく言われるのが、
「うちモノが全くないから・・・」

 

実際そうなのかもしれませんが全くないわけではありません。

 

何かしらの備品はあるはずですし、
あとはそれをいかに利用者の方に合わせていくかという話になります。

 

レディメイド車いすを例に挙げます。

 

あまり調整箇所のないレディメイド車いすですが、
だいたいのものに共通して一ヶ所だけ合わせられる部分があります。

 

それはフットサポート(足台)の長さ調整。

 

ここをいじるだけで座りが楽になる方は多いです。

 

この辺に関しては多少長くなるので、
後日別のブログで紹介します。

 

2.現状あるものを魔改造して対応する

魔改造

 

いわゆる正式な調整ではない方法でモノを改造することです。

 

例を挙げると車いすのシートを切ったり、
いすの足をのこぎりで切って長さを変えることなどを言います。

 

正直これは個人的にお勧めできません。

 

正確には福祉用具にあまり詳しい人間がやるのはお勧めできませんし、
下手をしたら器物損壊で施設から訴えられることもあります。

 

とはいえこの方法については、
福祉用具に詳しい人がやると1の方法よりはるかに効果を発揮できる場合があります。

 

ただこの方法については個人的におすすめできません(大事なことなので2回言いました)ので、
やる際にはそれなりの覚悟と確信をもって臨んでください。

 

というかやらない方が身のためです(笑)

 

最後の3.新しい物品の購入やレンタルを施設側に掛け合っていく。方法に関しても、
これだけで結構長くなるので詳しい紹介はまた次回以降のブログで。

 

あとこの3つ以外の方法を知っているか方がいらっしゃいましたら個人的に教えてください(笑)
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