脳を知ることを深める ST渡邉弘人

皆さん、こんにちは。

実は私は大学院生でもあるので、神経心理学なども勉強しています(とか言いながら最近ようやく勉強再開😅)

が、その内容が非常に面白く、興味深かったので、今回はその一部を紹介したいと思います。

言語聴覚士は脳に損傷を受けた方々の支援をする仕事とも言えるので、脳について学ぶことはマストです。

しかし、脳にはまだまだ解明されていないことが多くあります。

私自身、勉強していく中で、誤った理解をしていたと気づかされることも結構あります。

では質問です。

「脳の特性」

というと、どんなことが考えられますか?

 「ものを考えることができる」

 「脳の場所によって役割が異なる」

とか出てくるかもしれないですが、どちらも正しいです。

が凄く重要な特性をひとつだけ挙げるとすれば、

「興奮と抑制

になるかと思います。

どういうことかと言うと、

脳があることをする時は、他のある機能は抑えられる。

例えば左脳が興奮すれば、右脳が抑制し、右脳が興奮すれば、左脳がする。

実際に前頭葉の脳梗塞を考えてみましょう。

前頭葉が障害されると前頭葉症状が現れると一般的には言われています。

それは、自ら行動を開始できないことであったり、他人に対する無関心などです。

では前頭葉を抑制している脳の部位は?

というとそれは

頭頂葉」

と言われており、前頭葉もまた頭頂葉を抑制しているという関係なります。

前頭葉は自分を出す・主張する役割があり、頭頂葉は周囲の環境に反応・依存するという役割があります。

つまり前頭葉が自分を出す時に、周囲の環境にいちいち反応してしまっていたら自分を主張できない(やりたい行動ができない)。だから前頭葉が頭頂葉を抑制する必要がある。逆もまた然り。

では結局のところ前頭葉症状とは何なのか?

「前頭葉症状とは抑制の効かなくなった頭頂葉の活動である」

が結論です。

「え?? 何で??」

「意欲低下って前頭葉症状でしょ?」

という疑問はあるかと思いますが、

前頭葉は脳梗塞でダメージを受けていて、正常に機能しなくなっており、表に現れているのは他の部位の活動ということになります。

それが、前頭葉を抑制している頭頂葉という訳です。

ちなみに、前頭葉症状とされる把握反射も頭頂葉活動の反映と言われています。

私の仕事は脳を知ることで(脳だけではないですが)脳損傷の方々をより良く診れるので、さらに勉強を深めて、情報も発信していきます。

それでは、また!

 

 

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