装具、車いすのこと
もうそろそろ就学相談が始まります。
どこの医療機関でも新規の装具や車いす、座位保持装置などの作製で大混雑となります。
格好いい物や可愛いものがたくさん出ています。でも我が子に作るときには何を基準に作製していったら良いのでしょうか?
基本的には「補装具」ですから「おぎなうこと」が大前提です。アライメントを整えすぎて歩きにくくなってしまう装具、大きさが合わずに足に傷を作ってしまうもの、矯正を強くしすぎてマメが出来てしまうもの、そんなものは運動(生活)を邪魔しているものであり補装具としては考えられません。確かに子ども達は成長しますが「成長対応」と言って度を越したものが多すぎです。
合わない物、使えない物を我慢して使う必要はありません。文句を言っていいです。言いましょう。上手くいかないときは医師、セラピスト、業者の負けです。
では、どうやって見るかです。子どもにどういったサポートがあればうまくいくかを考えることです。支えることが必要なのか、動きを出すことが必要なのか、どの方向に、どんな素材で、いつ使うのか、などなど・・・。そっそんなの難しいと思うと思いますが、そうでもないのです。
椅子で考えてみましょう。何気なく子どもを座らせたときに支えた場所にベルトが必要です。或はパッドです。その時の手の形がパッドの形状です。どのくらいの力で支えたかがベルトの締め具合や素材の選択です。もう少し進むと、何げなく支えた手を少し下の方にずらすと、ずらした分だけ子どもは自分で支えなければならないので練習になります。
こんなことをやっているのがセラピストです。ですから装具などの作製やフィッティングには必ず立ち合いを求めましょう。それが専門性です。
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