皆さん、こんにちは
高齢者の方から、パーマはやめろと言われ、角刈りにしたら井上だと気づかれないことが判明した
声とことばのオンライン治療研究所の井上です。
今日のテーマは、吃音の悪化要因からリハビリを考えてみよう
吃音の悪化要因は、Van Riper(ヴァン・ライパー)の考えを知っておくとかなりいいです。
1.どもることに対して罰が加えられた、あるいは過去に罰の記憶がある
2.経験または記憶に残る全てのタイプのフラストレーション
3.不安があるとき。
4.罪の意識。(物事がうまくいかなかったときの責任、原因が自分にあるとする考え方)
5.はけ口の必要な敵意。(罪の意識とは逆)
6.過去の嫌な経験に基づく、場面に対する恐れ
7.話すことに対する心理的圧力の大きな場面
8.過去の嫌な記憶に基づく特定の音や語に対する恐れ
このように述べられてます。
なんか気が付くことはありますかね?
『過去の~』とか『記憶』とか『経験』とかそんな言葉が結構でてきています。
悪化要因なんです。
過去とか記憶とか経験ってなにも吃音症だけの問題ではないです。
失語症だってそう。失語症になって、どんどん記憶が積み重なります。
【伝わらなかった。】
【今日もまた伝わらなかった】
片麻痺の方の歩行でもそうです。どんな動作でもそうです。
記憶が積み重なります。
感情とセットになって。
失敗経験が恐れや不安を生み出します。
予期不安にもつながります。
また失敗するのではないかと・・・
予期不安にも対応する必要があります。
ここはまた今度書きます。
【過去・記憶・経験】
過去をどうやって治療すれば??
記憶は消すことができるのか??
経験については、リハビリで成功体験を増やすことでなんとかできそうだけれども・・・
このことについては、多くの先生と熱い激論を交わしてきました。
まだはっきりとしてないですが、必ず答えはあります。
すべての患者さんに色々な過去は存在しているのだから
以前のブログにも述べていますが、リハビリに影響があるならば対応するべきなのが私の立場です。
もちろん、治すのか、維持するのか。
目的、目標によっても違うので、すべて患者さんに対応することはないことも言っておきます。
過去はなかったことにできない。
でも戻ることはできなくない。
何かしらの方法で。
答えは頭の中にある。
なんか怪しさ満載ですな。
まあ今あるどんな治療も最初は怪しさから生まれたのかもね
『なんか怪しい!!』なんて言って(笑)
今日はこのへんで
Have a nice day!
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