
こんにちは。〝ご自分らしい介護と生活〟を一緒に考える
リハプランいずものケアマネジャー岡村です。
でも〝自分らしい暮らし〟ってどんなでしょう?
改まって自分の事を振り返ってみても、これだ!って
なかなか言いにくいですよね。
理学療法士として病院で勤務していた時
忘れられない方がいます。
転倒され足の骨折で入院・手術された80代後半のとても
小柄な女性の方
寡黙だけど真の強さを感じさせ、かつ上品さを兼ね備えた
(失礼ですが)可愛らしい方でした。
心臓も弱っておられたのですが、リハビリにもしっかり
取り組まれ、もう少しで杖で上手に歩ける様になるぐらい
回復された時、その方が珍しく
「もういいから家に帰ります」と言われました。
病院側としては、まだまだ良くなられるのでもう少し
頑張られませんかとお誘いしましたが、頑として
首を縦には振られませんでした。
息子さんも同意され、少し早めの退院日。
つたい歩きはなんとかお出来になられたので
ベッド周囲やご自宅での移動の確認の為、お部屋に
お邪魔しました。
その方は、ご自分のベッドに座られると
おもむろに枕元の引き出しを開けられ、慣れた手つきで
それはそれは美味しそう〜にタバコを吸われたんです!!
まったく想定外の光景に若い日の
私はビックリしました。
心臓の事ももちろん知っていたので、タバコは
身体にも良くありません。でも
「これがやりたかったにぃ」⇦私の田舎の方言です。
とほっとした満面の笑みで言われ
返す言葉もありませんでした。
それから1ヶ月もしないうちに、その方が別のご病気で
亡くなられたという話をお聞きしました。
ほどなく息子さんに街で偶然お会いし
ご様子をお聞きすると
「好きな様にして家で過ごせたんですから
あれで良かったと思います」
とハッキリと言われました。
長生きしてほしい。お母さんのためだから。
一人で暮らすなんて無理。
良かれと思って、周囲はストップをかけます。
でも、本当に〝自分らしくやりたいことって
誰がどう言ってもやりたい〟こと
出来れば、そのチャレンジを支える側でありたいと
いつもいつも思っています。
続きは、また!!
この記事へのコメントはありません。