えひめセラピスト オンライン講座を企画したワケ

リハビリテーションは誰かの人生を支えること

私事ですが・・・

養成校の実習生の時に、患者さんの人生について思慮深く考えて
治療を選択される整形外科の先生に色々とご指導をいただきました。

 

当時担当させていただいた患者さんは、
80歳を超える女性で、
人工膝関節を両膝に置換する予定になっている方でした。

 

いわゆる押し車タイプの歩行器を押して、
自分でリハ室まで歩いてくる患者さんに始めにお会いした印象は、
『どうしてこの人は手術をするんだろう?』
でした。

 

特別に安静にしていても痛みがあるわけでもなく、
度々膝に水が溜まるというわけでもないんです。

年齢を考えると、膝を手術しなくても普通にこのタイプの歩行器を使って
買い物に出掛けている高齢者の方も日常的に見かけたことってありますよね?

それでもこの患者さんは手術を希望されている・・・

 

歩けるようになりたい

 

年齢を重ねて膝が悪くなると、
毎週のように病院の外来に通うケースが多いそうです。

外来の待合室で毎週のように顔を合わせていると、
患者さん同士が仲良くなることも良くある話らしいです。

そんなある日、
自分と同じように膝が悪くて歩きにくそうにしていた人が、
手術を受けて見違えるように歩く姿を見て、
自分も「歩けるようになりたい」と、
患者さんから相談された経緯をお話ししてくださいました。

 

自分の婆ちゃんやったらどうする?

 

僕が実習を開始した時にはもうすでに手術日は決まっていました。

それでも、主治医の先生は、
手術の数日前に僕と担当バイザーの理学療法士の先生を呼んで、

「塩崎くん、自分の婆ちゃんやったらどうする?」

そう質問を投げかけられました。

 

人工関節は20年持つと言われています。

その患者さんはもう80歳で、
当時の女性の平均寿命は85歳前後でした。

全身麻酔による身体への影響も考えると、
本当に手術をするべきなのか?
最後まで悩まれていたようです。

当時、記録の1文に
「担当理学療法士と学生と十分に議論を重ね決断した。」
という記載があったことを今も覚えています。

この80歳を超える患者さんの
「歩けるようになりたい」
という並々ならぬ願いに応えることは、
僕にとって誰かの人生を支える仕事とは何か?
を考える大きな経験となりました。

 

誰かの人生を支える重み

 

卒業後に国家資格を取得し、病院勤務をしていて
どうしても自分の仕事に自信が持てずにいました。

もしかしたら未熟な自分が、
患者さんの人生において大切な治療の時期に関わることによって、
良い結果ではなく、
悪い結果になってしまうかも知れない・・・

そんな不安が拭えず、
誰かの人生を支えるこの仕事の重みを感じていました。

 

講習会貧乏と言われる(笑)

 

少しでも良い理学療法が提供できるようになりたい!

その一心で、お金と休日の都合がつけば、
東は東京、西は熊本へと出掛ける日々を
過ごしておりました。

当時、有志者が勉強会や研修会を立ち上げるというのが
流行りのようになっていたような記憶があります。

情報収集している場所が同じだったり、
懇親会に参加すると
よく顔を合わせて
声をかけてもらう人も出てきました。

受講生の中には
「塩崎さんも講習会貧乏でしょ?」
という冗談を言う人もおられました。

 

愛媛県の卒後教育の事情

 

愛媛県には熱心に勉強される方もいて、
とある勉強会の団体などもあって
今も盛んに活動されています。

しかしながら、リハビリテーション分野の大学院はなく、
より高度な知識や技術を得るためには、
県内だけでは学びが不十分なこともありました。

週末だけでも県外に出ていくことは、
それなりに交通費や宿泊費も必要になってきます。

参加したいのに、参加できない・・・

金銭的な都合がつかないことも多々あり、
悔しい思いをすることも度々ありました。

 

セラピストの労働環境は変化している

 

僕が新人の頃とは事情が変わってきました。

社会情勢の変化に伴って
診療報酬減となり、
収入が少ないことや
土日にも仕事をするケースが増え、
休みが取りにくいなど、
我々業界も近年、労働環境が変化しています。

それでも、休日を使う、
あるいは仕事を調整して遠方に出掛けるなどの
時間的制約・金銭的制約の中で自己研鑽を積み、
患者さん・利用者さんのために努力するという
ライフスタイルを送るコメディカルも少なくありません。

 

講座を企画したワケ

 

1日だとおおよそ6時間の研修を受講するために、
何時間もかけて移動したり、
前日に会場付近でホテルに宿泊することは
よくあることでした。

学ぶことはそんな簡単なことではないのかも知れません。

職場が変わったり、家族ができたり、
人生の優先順位が変わることで、
お金や時間を費やす目的も変わってしまうと思います。

 

もしかしたら、学びの場から
少し距離ができてしまう人もいるかも知れません。

しかし、このオンラインの方法は、
参加者さんが平日で自宅にいても学ぶことができます。

 

学びの場が少しでも身近になることで、
これからのコメディカルの方にとっても、
コメディカルの方が関わる
患者さん・利用者さんにとっても、
より良い人生のお手伝いになることを
切に願っています。

 

プログラムの詳細はこちらhttps://onlinecare.jp/introduce/ehime-online/

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