五感以外の感覚 ーST渡邉弘人ー

こんにちは!!

最近、肩書に『インターナショナルST』を加えちゃいました。過去を遡ると、アジアの人ばかりでなく、フィジーの医療従事者やアメリカのSTとの関わりもあったので、まあいいかと。

ところで、前に『体調と感情と認知機能のつながり』をテーマに書きましたが、今回もそれに関連した内容です。

お腹がすく感じ』って何でしょう? イメージしてみて下さい。私たちがお腹がすいたと分かるのは何でしょう?

「そんなのお腹が鳴るからに決まってるでしょう!」

「はて…血糖値が下がるからかな?」

「ん〜〜…」

考えてしまいますね。正直、私も分かりませんでした。

では答え。

自律神経感覚

これは、「内受容感覚」とも呼ばれ、五感以外の感覚です。

考えてみると、空腹や心臓の鼓動、感情を感じたりするのは、五感以外の感覚であるのは何となく分かる話ですね。

空腹感の場合も、胃なり、血糖値なり、内臓系の変化が最初にきても、そういった自律神経系の変化は自覚しにくく、いきなり直感的に「お腹がすいた」と感じるそうです。

なぜそう感じたのかが分からないので、その感覚の根拠を探るように高次元の認知機能が働くと言われています。

このことは、『○○したい気分なのか??』についても同様で、その根拠たる身体内部の情報は意識に登ってきません

問題は、これが自覚できると勘違いしている人が多いこと(私もそうでした)。

例として、『自分の体は自分が一番良く分かる』という、どこかで聞いたことがある言葉からも分かります。が、これはむしろ『自覚が悪い人によくみられる特徴』だそう。

自分の体の変化に疎く「○○したい」気分が自覚できないと「○○すべき」と状況判断できても、「○○する」という行動につながらない。

臨床場面を考えてみると、

疲れていそうなのに、疲れていないと答える人がいますが、これは自分の身体の変化に疎い、つまり自律神経系の情報に気づきにくいともとれます(意欲、発動性の低下と呼ばれたりする)。

しかし、表情やしぐさなどに答えが出ていることが多いと思います。

課題のハードルを下げたり、課題そのものを変更するなど対応策を考えることになります。

やるべきことは分かっていても、身体の変化に疎く、やりたい気分を自覚できないと行動にはつながらないと言うことですね。

ではまた次回(^^)

参考:高次脳機能障害・発達障害・認知症のための邪道な地域支援養成講座/三輪書店

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